po-coco’s diary

好きなもの語り

ファンキー加藤さんの歌を7年ぶりに聞いた

ピオニウォークのリリイベから熱量がおさまらず、つらつら呟いててもまとまらないのでブログにしてみる。


ファンモン時代の思い出からなので長いです。リリイベの話は*の点線から下です。

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20代前半の頃、友人からメールが来た。
「ファンモンのライブのチケットあるんだけど好き?」

ずっと管楽器一筋で吹奏楽やクラシックばかり聴いていた私でも知っているアーティストだった。オーケストラは何度も生で聴いたことがあるけど歌のライブは一度も行った事がなくて「人生で一回くらいライブに行ってみるのも楽しそうだな」と友人の誘いにOKした。

そして迎えた「日本武道館09〜お前達との道〜」

座席は一番上から数えた方が早いほぼ天井席。
それでも初めて経験する事にわくわくしていた。


そこから一気に引き込まれた。ステージを常に走り回る彼等のパフォーマンス、合間に酸素缶を吸いながら常に全力な姿、ファンに向けたエール、MCの熱い言葉、全てが未知の世界だった。言葉や歌に込められた想いがガンガン伝わってきて、ひたすらに眩しかった。

そして「ちっぽけな勇気」
曲の終盤(アウトロって言うのかな)
「きっといつか大きな何かを掴めるように...拳を!その拳の中には無限の可能性が秘められている事を決して忘れないで下さい。」

当時、出張続きで心も体もしんどかった私はこの言葉で涙が溢れ、この曲で彼等、特にファンキー加藤さんのファンになった。今でもこの曲は特別。
翌日も朝イチの飛行機で出張だったけど、心地よい疲れと共に「行って良かった」と思い拳を握りしめたのを覚えている。
出張からの帰り道に持っていなかったCDを全部買って帰り、それ以降に発売したものも全部買った。

彼等のライブはおま道武道館・いちょうの国から代々木・ファイナル東京ドームの3回しか行けなかったし席も天井寄りだったけど毎回たくさんのエールを貰った、今でも大好きなアーティストだ。

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こんなにも大好きだったけど一緒に行っていた子が引っ越して疎遠になってしまった。
私は出産・育児であまり外出できない間にアニメやソシャゲにハマり...オタクになった。

そしてTwitterで増えた友達と一緒に声優さんのライブに行くようになった。
ステージに酸素缶が無い事に驚いた。
ファンモンのライブしか行った事が無く、ステージに何本も酸素缶があって合間にしゅこーーーって吸って「モンちゃん...なんか喋って...しゅこーーー」ってやってるのがいつもだった。

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加藤さんのアルバムは買ってたけど、一緒に行く友達が居なくてライブには東京ドーム以降ずっと行っていなかった。Twitterはフォローしてた。

そしてある日、仕事終わりにTwitterを眺めていたらリリースイベントの告知が目に止まった。
行ける場所だ。懐かしいなぁ。加藤さんのライブずいぶん行ってないなぁ...東京ドームが最後だから約7年前?!...久し振りに行こうかな。

武道館や東京ドームの天井を経験した私からしたら、どの場所だって神席だ。優先エリアはずっと追いかけ続けてる人達が行くべきだから私は離れてていいや。

そう思うと同時に私の中のオタク心がそれを許してなかった。ソシャゲ戦国時代で数々のアプリがサービス終了になったり、有名な方の引退や訃報で身に染みて実感した「推しは推せる時に推せ」「次に繋げたければ対価を払うべし」のオタク心だ。
リリースイベントだって、三十路にもなればイベントの運営にどれだけたくさんの人が関わってるかの察しもつく。加藤さんの為にも、来れなかった人達の為にも次に繋げたい。ならば久し振りの参加など気にせず買うべきだとも思っていた。

そんな二つの思いで煮えきらずにいたら旦那に記入済みのCD予約券を握らされた。
「買わずに後悔するなら、俺に渡された事を後悔しろ。課金は悪じゃない、楽しみに対する対価だっていつも言ってるでしょ?東京ドームの時の謝罪だよ。」

めっちゃ良い旦那!!!って思うけど最後の一言を見逃してはいけない。この旦那、ファンモン東京ドーム当日の朝に私が物販費として分けておいた封筒から諭吉さんを無断で連れ去ったのである。現地で物販に並んでる途中で気付きキレて泣きながら電話し、しばらく実家に帰るくらい私を本気で怒らせた経歴がある。それ故に当時どれだけ好きだったかを知っている。

苦い思い出を懐かしみつつ感謝して受け取った。
タオル持ってきてないけど大丈夫かな、私の知らない暗黙の了解とかないかなってそわそわした。

予約したCDは1枚、なのでライブ中は一人だ。
久し振りの参戦がぼっちでどうしようって思いながらステージを見たら酸素缶が並んでいた。
この光景を知っている。すごく懐かしい。

そう思っていたら、前の方の人が振り返って背の低い人達を前に入れてあげていた。すごく暖かい現場だ、さすが加藤さんのファンだって思った。

そしてオープニング。曲に合わせた手拍子がだんだん早くなり、DJが出てきて歓声が上がる、そして歓声と共に加藤さんが出てきて霧を吹く。

あぁ、懐かしい。すごく知っている。
約7年前は上の方の客席から、ステージを端から端まで走り回り客席をしっかり見ている姿を何度も見ていた。今回は目の前で、あの頃みたいに端から端まで走り回り客席をしっかり見てくれている。

MCも(ウイルス対策で握手会がなしになったから)「ウイルスふざけんな!さっさと出てけ!」って言ったり、ダイナミックに笑う姿、熱いメッセージ、私が大好きで応援していた人だ。

新曲披露のちょっと緊張したような集中した姿。
代々木のランウェイ☆ビート初披露の時を思い出した。

しっかり響く重低音、跳ねるようなシンセサイザー、輝くような軽やかなピアノ、ステージで全力を出す姿、全てが懐かしかった。最幸の時間だった。

久し振りに来たけど、懐かしくてやっぱり大好きで何度も涙が頬を伝った。

時間が空いちゃったけど、一人で現場に行くのは不安だけど、仲良くなれる人と出会えるのか不安だけど.....ファンキー加藤さんの音楽と人柄が大好きなのでもう一度追い掛けたいと思いました。


ライブも良い場所で見れて、サイン入りポストカードも貰えて、大好きな気持ちをまた思い出させて貰えたから、今回のアルバムは実質0円どころじゃない満足感なのでまずはファンクラブに加入すべく旦那に土下座してきます。